過去を振り返ること

最近、このブログを見ていろいろな方から業務に関するお問い合わせから様々なご質問まで、おかげさまで多くいただきます。内容はともあれ、注目していただけることを大変うれしく思います。

 

特に最近はいわゆる「人生相談」を受けることが多く、相談者も私より年配の方から高校生まで様々な方からご連絡をいただいています。

 

そんな中、昨日ご連絡受けた方からの相談がタイトルにある「過去を振り返ること」についてです。

相談者の方は30代の会社員の方ですが、何をやるにも過去を振り返り、思い悩んでしまうとのことでした。現実でいやなことがあるとすべて自分の過去のせいにしてしまうとのことでした。

 

ここからは持論になりますが、「過去を振り返る」ことは大事でもありますが、ケースにより「大事であるとき」と「そうでないとき」があると私は思っています。

 

たとえば受験勉強や資格の勉強での「復習」(過去の振り返りの一種)は絶対に必要であり、合格や成功するには必要不可欠なものです。ただしこれは結果が出る前であり、この過程では絶対に必要不可欠であると思います。そうでなければ目標とするゴールに近づくことは無理だからです。

 

しかしながら結果が出てしまい、もう次のチャンスがない場合はどうでしょうか?長い人生このように次のチャンスがない場合もあります。たとえば資格試験や大学受験などでは継続研鑽なり、浪人すれば次のチャンスは来ます。でもすでに時がかなり経過し、次のチャンスが現実的にない場合、たとえば中年になってから「あのときあの学校にはいれてればなぁ」とか「あのときあの子と結婚していればなぁ」とか「あのときあの会社に入社していればなぁ」とか「あのときあの数字でナンバーズを買っておけばなぁ」とか、既に大昔の過去に結果が出たものについては、「もうどうしようも無い」と私は思います。それよりも今の自分は「自分の人生で通るべき必然の道を辿ってきた結果」であり、たしかに「あの時にあの学校にいって、あの会社に就職して、あの子と結婚してれば、、、」と人間都合良く振り返る方もいらっしゃいますが、今の自分の幸せや満足は、後悔して振り返っている「あの時」に違う道に進んでいれば得られていません。つまり結果が出たものについて「過去を振り返る」ことはあまり意味が無く、「今の現実を今後に向けてどうやってよりよくしていくか?」を考える方が、自分をよりよい道に導くだけでなく、周囲の方をより幸せにするという意味でも「建設的である」と私は思っています。

 

長い人生、結果が出ていて既にかえられないものをいつまでも振り返り、バックギアを引いても何も得られません。

人間いやなことがあると自分の過去を振り返り、自分を責めてしまう癖があります。そのような時こそ、「過去を振り返る」ことを改め、逆に今の自分の幸せを認識し、それを支えてくれる周囲の方に感謝しつつ、そのような周囲のためにも「今後、より自分を成長させるためにはどうすれば良いか?何をすべきか?」を前向きに考えて生きていくことが大事であると私は思います。