2025年1月28日にニュースで報じられた通り、埼玉県八潮市で道路陥没による重大事故が発生してしまいました。
このブログを書いている時点でまだ運転手の方の救助が難航しているとのことですので、先ずは何とか無事に救助されることを切に願っております。
ニュースによると下水道管が何らかの理由で損傷(穴あき)し、そこから周囲の土砂を引き込んで空洞が出来たことにより道路が陥没したと伝えられています。いわゆるライフライン(いわゆる電力、ガス、通信、上下水道)の老朽化が原因?ということのようです。
下水道はライフラインの中でも管路径が比較的大きく(中から大口径)、鋼管の錆や他の工事による損傷などが起因し管路に穴が生じると、ガス管や通信管路のような小口径(直径10センチくらいがメイン)と違い、その損傷穴から大量に土砂を引き込み、管路と地上の道路との間に大きな空洞を形成し、「道路陥没」を引き起こしてしまいます。
国や地方自治体は、道路占用しているライフライン事業者に対し、点検マニュアルの見直しや点検報告書提出を義務づけたりする動きを2012年の「笹子トンネル崩落事故」以来行ってきましたが、今回の事故によりさらに見直す必要があると私は思います。(たんに実施すれば良いということでは無く、事故を引き起こさないための徹底したルール作りが必要だと私は思います)
昔と違い、電力・通信の自由化が進展し、ライフライン企業もコスト削減を徹底しなければならない厳しい時代ですが、安全より優先されることは世の中にはありません。安全が最優先です。道路は本来、国民が生活を営むための「手段」を形成するものであり、他企業が占用するために作られたものではありません。確かに生活のためのライフラインは必要不可欠ですが、国民のための道路に占用するからにはしっかりと安全第一(コストは二の次)で保全してもらいたいと思います。
とにかく運転手さんの無事を祈っています。