関東大学ラグビーリーグ戦

今日は昼間に関東大学ラグビーリーグ戦の秩父宮での2試合をテレビで観戦しました。

関東大学リーグ戦は一部リーグに東海、大東、法政、流通経済、東洋など8チームが参戦しており、早慶明といった大学とは別のリーグとなりますが、今年は大混戦で本日の最終戦前で上記5チームすべてに優勝の可能性がある状態となっていました。見た2試合の感想を述べたいと思います。

 

1.秩父宮第一試合「大東文化大学対法政大学」

前節で流通経済さんに負けた大東さんと東海に11年ぶりに勝利して勢いづいている法政さんとの対戦です。強力FWとBKの一体化攻撃が売りの大東さんが高速BKを有する法政さんに比べ少し有利かと思っておりましたが、予想通り大東さんが勝利しました。大東さんのアタックは積極的でありテンポの速い攻撃をしていたので仕方ないのですが、法政さんのタックルが少し甘く、ディフェンスの差が勝敗を分けた感じがしました。大東さんはかつてシナリ・ラトゥさんなどトンガ人留学生を擁し大学日本一の実績があり、また法政さんはかつて「早法時代」と呼ばれるほど実績を残し、同じく大学日本一にも輝いた「リーグ戦の盟主」です。オールドファンが秩父宮に多く見られましたが法政さんは今回の負けにより残念ながら大学選手権出場は叶いませんでした。逆に大東さんは今日の勝利でリーグ戦で見事一位となりましたので、12月に行われる大学選手権でのさらなる活躍に期待したいと思います。

 

2.秩父宮第二試合「東海大学対流通経済大学」

リーグ戦7連覇がかかっていた東海は、中盤から怪我人が多く出た関係で調子を落とし、これまで3勝2敗1分けの成績で最終戦に望みました。一方の流通経済さんは序盤連敗したものの、徐々に調子を上げてきていました。試合は両者一歩も譲らず前後半80分経過した時点で21対21の同点。インジャリータイムで東海が敵陣中央付近からのPG(ペナルティーゴール)を決め24対21で辛くも勝利し、大学選手権出場を決めました。東海は個々の身体能力が高い選手が多いものの、セットプレー(ラインアウト、スクラム)の精度にやや精彩を欠き、また密集での接点で競い負ける部分も多く見られました。ディフェンスは前にでてタックルできていたため、セットプレーと接点での課題を克服すればさらに強くなると思います。また東海の攻撃はランアウトからモールを形成しFWでトライをとる形が主流なのですが、BKにもタレントがいるため攻撃面でのバリエーションもまだまだ磨けると思います。流通経済さんも自慢のBKによる「ダイナミックラグビー」を展開してましたが、肝心な場面でのハンドリングミス(ノックオン)が痛かったです。

 

以上2試合の感想でしたが、優勝の可能性があった残りの1チームである東洋さんは熊谷で日大さんに勝利しました。その結果、リーグ戦の最終結果は以下の通りとなり、上位3チームが大学選手権に出場することになりました。

 

1.大東文化大学

2.東洋大学

3.東海大学

4.流通経済大学

5.法政大学

6.立正大学

7.日本大学

8.関東学院大学

 

今年の大学ラグビーは関東大学対抗戦(早慶明など)、関西大学Aリーグ(天理、京都産業、同志社など)も結構波乱が起きており、混戦状態となっているので大学選手権はかなり面白い戦いが見られるかもしれません。夏の菅平合宿の練習試合や春の春季大会の結果を見てもいわゆる一時期の帝京大学さんのような突出したチームは無く、どのチームにも上位進出のチャンスはあると思います。ちなみに東海大学の初戦は12月14日秩父宮第2試合で関東大学対抗戦の3位(おそらく明治さんが濃厚)との対戦、勝てば三重交通グラウンドで関西Aリーグ1位(おそらく天理さんか関西学院さん)と対戦、この2試合に勝てば正月に国立となります。今年も寒い冬が来ますが熱く応援したいと思います。

 

PS:侍ジャパンは夜見ましたがこちらは残念な結果となってしまいました。ここまで全勝で来ていたのでとても悔しいですが台湾が今日は投打に圧倒していました(予告先発変えた問題もありますが、それを除いても台湾のほうが今日は強かったと思います)。侍ジャパンの今後の奮起に期待します。