予告通り私が実施した大学共通テスト対策、先ずは「英語」を紹介します。
紹介する前に大学共通テスト英語の特徴をまずは述べます。
1.リーディングとリスニングに分かれている(多くの大学がリスニングまで必須としている)
2.リーディングは長文のみ
3.リスニングはTOEICと似ているようなテスト
4.難易度は長文の単語量からおそらく英検準1級レベル
次に私が実施した内容を紹介します。まずは「リーディング」対策です。
①単語・熟語暗記
「英単語ターゲット1900」と「英熟語ターゲット1000」(ともに旺文社)を使用。特にこれで無ければだめということは無いと思いますので、取り組みやすい本を購入し暗記すれば良いと思います。ただし、私の場合、単語単体で覚えるのが苦手なので、例文の中で意味を推定しながら暗記していきました。また大学共通テストはマークシートであり、特徴でも述べたとおり長文のみのため、単語のスペルは覚えず、意味だけを覚えました。
②英文法
長文だけとはいえ、ある程度英文法がわからないことには意味がとれませんので、簡単な英文法の本を1冊仕上げると良いと思います。私は「大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎編)」と「大岩のいちばんはじめの英文法(長文読解編)」(ともに東進ブックス)をさらっと読みました。これらで長文読解に必要な最低限の英文法がわかりやすく学べるので良いと思います。
③長文読解
とにかく慣れることが大事です。「英語長文レベル別問題集」(東進ブックス)を使いました。この問題集はレベル1(超基礎編)~レベル6(最上級編)の6冊に分かれており、1冊につき12題の長文(最後のレベル6だけは10題)が収録されています。私はレベル1(高校受験レベル)~レベル5(上級編)までの計5冊(12題×5冊=60題)を購入し、繰り返し演習をしました。ただし、ここで大事なのが演習の方法です。大学共通テストのように限られた時間の中で莫大な量の長文をこなすためには正確な読解力だけでなく「速読」を要求されます。私は5冊について、先ずは自力で設定されている時間内で意味を取り、その後、でてきたわからない単語を覚え、全体の意味を確認した後、最後に「シャドーイング」をいうものを行いました。この「シャドーイング」というものは耳から音声を聞き、聞いた英語を日本語の並びに変えず、英語の並びそのままで意味を把握するというもので、具体的には「長文の音声を1フレーズずつ聞き取り、聞き取った直後に1フレーズごとの意味を捉える」という作業になります。この「シャドーイング」をすることで、正確さに加え「速読」が身につきます。この問題集の音声は東進のHPで無料で提供されているのも良い点です。
④過去問や予想問題で実践演習
①~③を繰り返しに見つけたら、後は赤本もしくは予備校から出ている予想問題で実践力をつけます。
「リーディング」は以上です。とにかく私立の試験や国公立の二次試験と違い、「長文主体」なのでそれを念頭に対策を立てないと無駄な勉強になる恐れがあります。次に「リスニング」です。
①「大学入学共通テスト英語リスニング 」(アルク)
上記1冊しか実施していません。もともと苦手でしたが、「リーディング」対策で実施した「シャドーイング」のおかげで、かなり耳で英語が聞き取れるようになっており、「リスニング」はコツを掴めば何とかなりそうな感じがありました。そこで上記の本で勉強しましたが、この本では実際の過去問などをもとに各設問に対する解法のコツが詳しく記述されているので非常に有効でした。たとえば問題説明のアナウンスが流れているときに選択肢の一部を「先読みしろ!」だとか、正解を得るためのコツが多く書かれています。これを繰り返しやれば「リスニング」で高得点がとれると思います。ただし、私の場合は長文の「シャドーイング」で英文にかなり慣れた後にこの本に取り組んだのでスムーズに実行できましたが、「リスニング」がかなり苦手な人は、もう少し簡単な本を実施してからにするか、もしくは私のように長文読解の勉強で「リスニング」に慣れておくか、をしないときついかもしれません。
以上英語を紹介しました。参考にしてください。