昨日、ニュースで広島市の下水道工事で道路が陥没し大騒ぎになっているのを見ました。
雨水貯水用の管をシールドで施工していたようで、ニュースで見る限り市内住宅や道路が大きく陥没し、甚大な被害となっているようです。
現場は地図で見ると川に挟まれており、詳細な原因は究明中とのことですが、陥没しているということはシールド上部の土砂をシールド内部に引き込んでいることが想定され、何らかの理由でシールド上部に穴ができ、そこから上部の土砂を引き込んだ結果、シールド上部と地上の間に空洞ができ、その空洞が陥没の原因になったと考えられます。
シールド施工前にFEM解析(有限要素法:工学分野でよく利用される数値解析手法、複雑な構造物や物体の挙動をモデル化して応力や変形の分布を解析する)などにより、安全に関する検討が十分になされていると思いますが、最近の激甚豪雨などにより、もしかすると想定以上に周辺地盤が緩んでいたのかもしれません。また、川に挟まれているためシールド内に予想外の水が入り込み、それが何らかの悪さをしているのでしょうか?いずれにせよいくつかの要素が複雑に絡んでいることは間違えないと思います。
地域住民の方は避難され不安な日々を過ごしていると思われます。
早く原因が究明され、無事に工事が完了することを祈るばかりです。